Q.長期間部活が休みになってしまったけどどうしたらいい?
A.
実は今がチャンスです。今までの遅れを取り戻せます。与えられるのを待っていては間に合わない。あなたにその気さえあれば、この期間、好きなやり方で練習を自由にやれます。そのための時間がとれます。時間のかかることができます。
何もしない人、適当にやっている人、間違った練習をやっている人を追い越すチャンスです。
でも自分がいい加減なら、逆に置いて行かれます。あなた自身が試されているのです。
Q.指導者がいないけど、何をしたらいい?
A.
・自分の弱点を的確に指摘し効果的に改善してくれる外部の人に習いましょう。
・今まで成果の上がらなかった打ち方や練習法はリセットしましょう。
・自分を引き上げてくれる相手と工夫した練習をしましょう。
・自分の身体使いやフォームを正しましょう。
・動画撮影して何度も振り返りましょう。あなた自身があなたのコーチです。
・卓球動画を視聴して情報を得たりイメージを豊かにしたりしましょう。嘘もあったりしますが、いい動画もたくさんあります。ここにもたくさんのコーチがいます。
・正しい練習方法を定着させてから、再開された部活に戻りましょう。
・もし、部活で初級の自分たちに丁寧な指導が与えられないなら、それを逆手に取り、自分たちの正しい練習メニューを導入しましょう。
あなたの気持ちが結果を変えます!
Q.そもそも何で部活を頑張るの?
A.
受験だけ考えていれば高校生活は平穏です。受験勉強は自分一人でできます。オープン大会も個人戦なら一人で出られます。部活がなければ気楽で自由です。でも、ゆるゆるといろんなことを楽しむのはいつでもできます。特に都会の大学へ行けばサークルはそんな点ではパラダイスです。
そうは言っても、やっぱり一番心がわくわくするのは、青春できるのは高校の部活です。毎回の公式戦はいつでもこれが最後です。二度と同じ大会はありません。どれも人生最初で最後の大会です。あとで目覚めてそのとき本気になって後悔しても、もうやり直しはできません。
さらに、本気でやる部活生活には他のものとは次元の違う達成感や感動があります。それが何となくでも分かっている人は今部活を頑張っています。でもその実感が本当に湧くのは、やるべきことをやりきった引退の日です。
『育ち方の違う、個性の違う人と妥協なく議論してぶつかったり、正々堂々と競い合ったりする。みんなで掲げた共通の目標に向かって支え合いながら、厳しく楽しく歩んで歩んでいく。
そんなに頑張っても結果が出なければ悔しいし、勝てたらチームの役に立てることがうれしい。そんな気持ちも次の取り組みへのエネルギーになる。』
こんな活動が人としての成長を生みます。楽しさはあとからついてきます。本気で励みあった者同士に友情は生まれます。そうしてはぐくんだ友情はすばらしいものです。そんな友を見つけて一緒に成長していきましょう。それがあなたの財産です。だから部活は素晴らしい!
Q.私はそんなに強くないけどそれでも頑張るの?
A.
普通の高校では、一気には強くなれません。勝ち負けの前に、まず、みんなで共通の目標を持ち、「よい部活、よい仲間の集団」を目指すことがそこに至るまでの学校生活の充実につながります。
また、部活は一人ではできません。まして、団体戦には一人では出られません。だから、一人一人が自分のなすべきことに対して本気になって取り組みつつ、団結していくことが大切です。
特に、団体戦で勝つには、個人戦同様、日頃から各自の技量の向上が必要ですが、その技量や個性が試合の日に発揮しやすいように、みんなで助け合わないといけません。
少しぐらい個々の力が強くても、それがよほど圧倒的でない限り、仲間と支え合えないチームは団体戦では勝てません。
自分のことしか考えず、互いのことに無関心であったり、足の引っ張り合いをしていてはだめです。そんな勘違いをしている人たちの集団は少しぐらい個人が強くても、実はもろいものです。
だから、補欠の選手にも、代表選手を支えたいという気持ちが起こるよう、その技術の優劣に関わらず互いをリスペクトしあえるような関係があれば、部員全員で戦っているという一体感も生まれ団結しやすくなります。
ところで、補欠の人はずっと補欠でいて本当に満足ですか。平静を装っていても本当は試合に出たいのではないですか?
もしそうなら、団体戦で使ってもらえないのは、自分に何が足りないからか一度考えてみましょう。ほんとうに足りないのは技術・戦績だけでしょうか・・・?
自分が監督だったら技術・強さの他に何を求めるでしょうか?この振り返りの中にこそ身身の成長へのヒントが見つかると思います。
結果が出ても出なくても自分を見つめることは本当に価値のあることだと思いますよ。
ところで、もし、自分のチームが今本当に残念な集団だったとしても、決してあきらめてはいけません。
あなたの言っていることや、やっていることが正しければ、必ず身近なところで少しずつ成果が上がり始めます。まともな人が一人でもいれば、やがては必ず気づき続いてくれる人が出て来ます。
それでも、もし、最後まで頑張り続けても周りが変わらなかったときはどうすればいいか・・・?
そこまで頑張った最後のとき・・・
もうあなたはもうシングルスで通用するくらい十分強くなっているはずです。
また、そうでなくても、卓球以外の面ではいろんな問題への解決能力が身についているはずです。きっとこれは人生の次のステージへのパスポートとなるでしょう。
そんなあなたの最後の試合では、よく頑張った自分自身へのご褒美として、あなた自身とあなたを支えてくれた人たちのために楽しんでプレーをしましょう。
だから、今はもう一踏ん張りです。
迷ってはいけません。あなたの高校での居場所はここしかないのですから。
本当のチームを作っていくために、まず気づいた自分からその現実と粘り強く向き合って、自分もを変えていきましょう。
Q.部活の状態をチェックするポイントは?
A.
①(部を発展させる要素)
・部員ひとりひとりや指導者が理想の部活像を持っている。
・何事も本気でやることが普通である。
・まじめに取り組む人であれば誰でも報われる部である。
・実力のある者や先輩が仲間・後輩を育てる。
・技術・学年の上下に関係なく発言・助言・提案ができる環境がある。
・自然と誰とでも話せる空気がある。仲間はずれは作らない。
・初心者でも育てる。
・下手でも本気で学ぼうと工夫する。
・新入部員の個性・長所を伸ばしチーム力の向上を図る。
・競争相手を育てる。健全な形で競争し合う。
・親友や先輩に対しても本気で倒す気で戦う。それを礼儀とする。
・個人戦で対戦しそうなライバル部員も対戦中以外は仲間だ。ノーサイドの精神を持つ。
・友情とチーム愛をはぐくむ。
・部員を増やし活気ある部にする。
・どんな実力の人にもやりがいを与える。
・効果的な練習メニューが組まれている。
・強化週間と平常時の練習時間・日数のメリハリがある。
・自分たちのオリジナル初級者育成システムを持つ。
・自分たちが変わっていけば周りは気づくという発想を持てる。
②(部を衰退させる要素)
・3年間のビジジョンが誰にもない。
・勝敗以外に部として目指すものがはっきりしない。
・事務連絡以外会話がない。
・実力や人望のある者がリーダーシップを発揮するのではなく立ち回りのうまい者が圧力で支配する。
・見苦しい態度の人が幅をきかせる。
・自分と自分の仲良しだけ楽しければいい。他人に無関心。
・そのとき・その場だけ楽しければそれでいい。
・ライバルが増えることを恐れ部員勧誘に消極的である。
・自分を守るためにライバルや後輩の成長を妨げる。足を引っ張る。チャンスを与えない。
・訳もなく後輩に遠慮させる。それが普通だと思う人がいる。
・考えない。人や自分を観察しない。学ばない。工夫しない。
・大してしてない勉強を言い訳にする。
・受験勉強が無計画なため3年になって部活をフェードアウトする。
・万事無計画である。
・身近な友人を意識の低い方へ引っ張る。
・本気で取り組まない自分の出す雰囲気の問題点に気がついていない。
・各技術の完成形に対してイメージを持たない。
・成果の上がらない練習を長時間・長期間行う。
Q.それでもポジティブな気持ちになれなかったら?
A.
(今の自分に卓球の実力がなくても大丈夫!最初は誰でも初心者 )
ところで、なかなかポジティブになれなくてというときもありますよね。頑張らなければと思ったらそれが心の負担になったりして。
そんなときは、ちょっと頑張ってるなと思える人に甘えてみましょう。前向きになるための一時的な癒やしになるなら少しぐらい愚痴を言ったり弱音を吐いたりしてもいいんです。元気な人にエネルギーをもらいながら一緒に高まっていきましょう。そして新しい自分に生まれ変われる日を待ちましょう。
そして、新しい情報に接したときに「これは初めて聞く!見極めてやろう!いい機会だ!だからやってやろう。」という発想の人になれたらきっと強くなります。
まずは、自分から情報収集をしましょう。インターネット動画からでも構いません。人に指導を頼んでもOKです。とにかく積極的に動きましょう。そして考える。何ごとも探究心が大切!この発想は受験勉強にも役に立ちます。頑張ろう!
逆にそれでもなお「自分は◯◯だから△△はやらない」と簡単に言えてしまう人は、何事も本気でやった経験がないのでしょう。その喜びを知らないから簡単にそんなことが言えてしまうんです。
無知や無関心に凝り固まった判断で、心のシャッターを下ろし、せっかく訪れたチャンスも気づかず見逃してしまいます。 本当は勝てなくてプライドが傷ついていても、自分の心の奥底にあるものにも向き合えず、苦しんでいる自分の心すら救ってやれないとしたら悲しいことです。
また、今卓球で勝負しているのに、ごまかして卓球以外のことを持ち出して本気でやらない言い訳にしてしまう。こんなの、難関大を目指しながらも、本気で全国大会を目指す各地のスポーツ選手たちと比べたらずいぶん格好が悪いんじゃないですか。
また、こんな姿勢は、卓球にかかわらずこれからの自分の生き方をを縛ってしまいます。
逆に、やるしかないと言って今までやって来たことに何の反省も改善も行わないまま突き進もうとするのも困ったものです。それでは同じ失敗を繰り返すのみです。
ひょっとして、あと一勝できない根本の原因は、自分の性格や発想ではないか?それが新しいことを取り入れる妨げになり、それ成長を妨げる原因になっていないか?ぜひこの時期に振り返ってみましょう。
自分の性格から来る無意味なこだわりや先入観があるならとっとと捨ててしまいましょう。
本当に自分の日々の時間をうまく使いこなせばまだまだいける。何かに「悔しい!」と思える人はまだ見込みがある。そんな今がチャンス。
Q.早く強くなるには?
A.
すで遅れを取っている人は、より簡単で効率的な方法を探しましょう。それは必ず存在します。そして正しく判断し選択するための正しい知識を持ちましょう。何が自分にとって正しい選択か判断できるようになることがつまり正しい練習方法が身につくことです。
では、なぜ正しい方法が必要か。それは効率が上がり時間の有効利用ができ、人に追いつく可能性が高まるからです。
ただし、それが身につくまでの間、正しい方法を見つけ定着させるために最低限の手間と時間をかけ、集中力と情熱を持ってことに当たることは絶対に必要です。このことだけは惜しんではいけません。
ところで、日本のスポーツにおいては、結構上位の選手でも、意外と間違った打法で非効率な練習を行い、それを時間と量と根性でカバーしていることがあります。
だからチャンスがあるのです。もし、あなたが本当に正しい、より簡単に効率の上がる別の方法を選べばその差は縮まります。逆に自分より先を行く選手と競争するのに、相手と同じ方法の劣化版を短時間でやっていては絶対に勝てません。
時にあなたの欠点や癖が相手にとってのやりにくさを生むことがあるでしょうが、それで勝てるのは予選レベルまでです。少し上に行けば、ゲーム中に対応されてしまいます。だから、相手のやりにくさを残せるか分析しながらも弱点の改善に努めましょう。
そしてもう一度言います。正しい方法を見つけ定着させるために最低限の手間と時間をかけることだけは決して惜しまないようにしましょう。
Q.コーチを外部で探すときどうやって選べばよいですか?
A. 世の中にコーチと呼ばれる人は、たくさんいますが、大きく分けて二通りあります。
一つは選手としての才能にあふれ、強豪校の弱肉強食のシステム中で勝ち上がっていった人たちです。その多くが自分の競技経験の中で何らかの成功体験を得ています。だから人に自信を持って指導をできるのです。
もう一つは、選手としては平凡ながらも、たくさんの指導上の失敗と挫折の中から多くの学びをした人やきちんとしたコーチング理論を学んだ人たちです。
私は、初級者や要領の悪い人が指導を受けるには後者がいいと思います。
卓球の技術を人に教える際に大切なことは、自身の選手経験に基づく何となくの感覚からくる指導ではなく、その指導の根拠を分かりやすく説明できることです。
さらに、物理学的な法則やスポーツ科学を理解したうえで、選手の個性を見抜けることです。
それができる人は、受け持った選手のできない原因を即座に言い当て、速やかに効果的な身体の使い方や練習を示すことができます。こんな指導者が実際に無名の公立校を短期間で全国に導いています。
それらの指導者はさらに選手のメンタルケアまでできる人が多いのです。
逆に選手時代の成績がいくら優秀でも、受け持った選手の基礎的な問題点をすぐに修正できるコーチは意外と少ないものです。なぜならば、彼らの多くが、幼少期より才能に恵まれ、理屈を考えなくても体が自然と動いたからです。もちろん考えなくても身体が勝手に動くぐらいでないと全国大会には行けませんが。
このように自身に「できなかった」経験が乏しく、人の「できない」原因を考えたこともなく、練習ばかりに忙しかった人が、癖の強い初級者の指導をすれば戸惑うことばかりです。せめてレッスンと平行してでもコーチングの基礎をきちんと学ばんでいかないと初・中級者の育成は難しいものです。教える相手は身体が勝手に動く人ばかりではないのですから。まして、指導を職業とし、選手の競技人生を預かるのですからその責任は重大です。
そんなコーチでも、高い能力をもともと持っている選手を集めれば、自分のやって来た練習をさせてある程度勝たせるのは簡単なことです。
だからといって能力の高い選手の集まるチームに入ればだれでも強くなるという訳ではありません。もともと身体能力の未発達な人が、すべて自己責任の弱肉強食の世界に入ればつぶれてしまいます。それは自転車で高速道路に入るようなものですね。
また、選手のフォームが自分の好みに合わなければ、その個性やスポーツ力学を無視して自分の好みのプレースタイルに変えたがるコーチもいます。そんな人は自分の知らない指導法やスポーツ理論に対しては拒否もしくは無視をします。なぜならば、その人にとっては自分のやって来たことがすべて正しいのですから。
そのうえ、選手ができなければ、「なぜできないのかわからない」「あとは自分で気づくしかない」「本人の問題だ」「経験を積むしかない」「練習量が足りない」という安易な言葉で片付けてしまいう人もいます。みんな自分だけで解決できないから習いに来ているのに。
さらに、卓球業界では選手時代の戦績がものを言います。それをみんなありがたがります。しかし、これがむしろやっかいなのです。かつての名選手が名コーチになれるとは限らないのに人はその人のすべてを信用します。つまり戦績のある人の言うことはすべて正しいという理屈が成立してしまうのです。もちろん頂点を極めた人には他の人の見たことのない景色が見えてはいますが。
でも、実際には並の選手を上手に育てられない元名選手もいるのです。
どれだけの子どもがクラブチームや卓球部に入り、卓球の魅力を知らないまま消えていったことか、あるいは時間とお金ばかりかけても強くなれない選手がどれだけいたことか。一度みなさんの周りを冷静に見てみましょう。
また、はやりのラバーやラケットやシシューズの銘柄にやたらとくわしいコーチもいます。コーチ目線で個々の選手にあったものを勧めるためならそれも大いに結構でしょう。
しかし、指導よりも、いまだに選手として自分の試合にばかり意識が向いていつまでも学生選手時代の感覚が抜けないコーチもいます。生徒にするグッズの話題がいつまでも選手目線でしかなければ要注意です。
もし、そんなコーチの雰囲気に不安があれば、試しに、卓球動画に出ているような卓球理論についてコーチに質問してみましょう。
反応が薄かったり、理解できていなかったり、根拠もなく否定するコーチは、選手としては動けてもコーチとしては頭の働かない人です。こんな人はコーチとして何も勉強もせず、ずっと選手時代の経験だけでものを言い続けるのでしょう。
せめて自分が知らないこ尋ね尋ねられても次のレッスンまでに調べてくるぐらいの気持ちがあれば、その熱意はきっと生徒に伝わり、教室も繁盛するのですが。
このようなことを考えると、本当に人をきちんと選ばないといくら教わっても時間とお金がかかるばかりでなかなか強くならないというのはもう分かりますね。まして制約の多い普通の公立校の生活パターンの中のわずかな自由時間に、方向性のはっきりしない何となくのレッスンに通うことはほとんど意味をなしません。
それでももしあなたが強くなれたとしたら、それはあなたが自身の努力で強くなったのです。
まして、若いときに卓球をやっていただけの何も持っていない卓球好きの卓球好きの大人からの思いつきのアドバイスは真に受けてはいけません。むしろ下手になります。そんな無用の親切を押し売りされたときは、あなたが大人の対応をして礼儀を尽くしながらうまくかわしましょう。
でも、こんなに指導環境が悪かったとしても、結果責任を負わされるのは選手自身です。これでは割に合いませんね。
最後に断っておきますが、決して名選手の頑張った経験や戦績を軽んじ、理屈だけが先行する人がよいと言っているのではありません。世の中には元名選手の立派なコーチもたくさんいることだけは付け加えておきます。
ただ、自分に合ったコーチ選び、特に身体の使い方の下手な人のコーチ選びは本当に難しいのです。だから、人にアドバイスを受ける際は、その指導者が何を根拠にものを言っているかをよく観察すべきなのです。
そして、その指導を受けてみようかと思ったら、まずは、自分が何に困っているのかを伝えてみましょう。その回答に含まれる理論や手法、あるいは誠実さに納得がいけば習ってみるのも悪くないと思います。
もし、迷うようであれば、お試しレッスンなどで、自分の困っていることについて、何か一つでも目の前でビフォア・アフターの起こる指導を見せてられる人か確認してから選んでも遅くはありません。もちろん、すぐに解決する問題ばかりではありませんが、指導力を測る目安にはなるでしょう。
よい指導者と縁があることを祈っています。
Q.工事中・・・続く
A.